群馬県の更生保護

 
 

群馬県仏教連合会が母体となっている施設

 
初代会長  佐田仙馨 師

   前橋市内の有志寺院が大正天皇の御即位の大典を記念して、前橋市天川原町所在の寺院・松竹院に釈放者の収容保護所を設け、免囚保護事業を開始したのを契機として、群馬県下の各宗寺院住職により、大正2年5月に群馬縣佛教聯合保護會が設立され、収容施設を現在地に移し本格的な免囚保護事業を開始しました。

 大正11年3月、財団法人設立の認可をうけ、群馬県仏教連合保護会を設立し、昭和15年7月に財団法人群馬県仏教保護会と改称しました。

 不幸にして第二次世界大戦の色濃い昭和20年8月、戦火のため建物を焼失してしまい、仮建物をつくり保護事業を続けました。

 終戦後の混乱期を経て、昭和26年10月労働大臣より無料職業紹介事業の認可をうけ、平成10年3月に廃止しました。

 更に昭和34年からは女子の収容事業も行っておりましたが、諸般の事情により昭和41年に廃止しました。

 昭和43年3月現在の敷地内にコンクリートブロック平屋建(建面積151.98㎡)の少年寮(収容定員・男子青少年12名)を建設。

 昭和44年3月には同敷地内に、鉄筋コンクリート造り3階建(延べ面積798.12㎡)の成人寮(収容定員・男子成人46名)が完成し、同年5月1日から業務を開始しました。

 昭和51年に収容者に対する処遇の万全を期すため、収容定員を40名(男子青少年6名、男子成人34名)に変更し、以来収容者の早期社会復帰のため各ケース毎に適切な処遇を行い現在に至っております。

 昭和63年に2世帯用の職員宿舎鉄筋コンクリート2階建(延べ面積126.37㎡)が完成しました。

 更生保護事業法の施行に伴い、平成8年4月1日付で、財団法人から更生保護法人に組織変更されました。

 また平成20年から行っていた成人寮・少年寮の全面改修工事は、平成21年3月に完了しました。

 平成29年11月から、「フォローアップ事業」を開始しました。退会後、親族等の見守りがない人に対して、当会職員が面接や電話や手紙などによる指導助言を通して生活相談支援を行います。
 
   令和3年4月、高齢・障害者受入指定施設として認可を受けたため社会福祉士を採用。高齢や様々な障害を持ち、集団処遇や自立退会が困難な人も積極的に受け入れております。
 
 更生保護施設大規模整備事業(全面改築)第7次5ヶ年計画で改修施設の対象となり、令和5年9月に建設委員会が発足されました。